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第54号:ハクチョウ

LastUpdate 04.07.31

はじめに

今月は1週遅れの更新となりました。 気分だけでも涼しくということで今月号はハクチョウです。

ハクチョウ

ハクチョウと一口に言ってもたくさんの種類がいます。 中でも有名なのは、コハクチョウやオオハクチョウでしょうか。 ハクチョウは大形の鳥で、大きいものでは2mをこえる*1こともあります。

特徴として、羽の色は白か黒だけしかありません。この他には、首が長くて足が短くて体が大きいことです。

*1 2mをこえるというのは、体が2mあるのではなく翼を広げた状態でのことです。

日本にも来る

普段はシベリアなど北の方の涼しいところですごしています。 冬になると越冬のために暖かい地域に渡ります。渡る地域としては日本も含まれています。 冬になると、北海道や日本海側の湖や川へやってきます。 テレビなどで餌付けをしている場面を見たこともありますね。

親鳥とひなの色

ハクチョウの種類のひとつにオオハクチョウというハクチョウがいます。 その親鳥の羽の色はハクチョウの特徴である白です。 しかし、そのひなは白ではありません。 ひなの羽は産まれたときは灰色をしています。そして少したつと今度は茶色になるんです。

その年に産まれた若いハクチョウは、羽が親鳥のように白くなりきらないうちに南へと渡ります。 もしかすると日本に来たときに茶色い羽のハクチョウがいるかもしれません。 そんなハクチョウを見つけたらそれは、今年産まれた若いハクチョウなんだなと思ってください。

眠りと助走

ハクチョウは首が長いのが特徴です。ハクチョウも生き物ですから眠るときがあるでしょう。 でも、水に浮いた状態でそのまま眠ったのでは首が水に浸かってしまいますよね? それでは困るので、ハクチョウは特徴的な眠りの姿勢をとります。 それは、首を後ろ向きに倒して自分の背中にのせるようにするんです。 首の長いハクチョウならではの眠り方ですね。

この他にハクチョウは飛び立ち方にも特徴があります。 ハクチョウは大形の鳥で体が重くなっています。そのため小型の鳥のようにパッと飛び立つことが出来ません。 そこでハクチョウは、飛行機の離陸のように水面を走って勢いをつけてから地面を蹴って飛び立ちます。 優雅なように見えるハクチョウもいろいろと苦労があるようですね。

あとがき

気分だけでも涼しくなるように、寒い季節に見る鳥と言うことでハクチョウをとりあげました。 ハクチョウは今頃は涼しいシベリアやヨーロッパですごしています。 一度ハクチョウを生で見てみたいと思うのですが、私がいるのは暑い都会。絶対ハクチョウは来ないですね…。

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